007 アクリジョンのエアブラシ塗装のコツ 押さえておきたい5つのポイント【2023年】

私がアクリジョンのエアブラシ塗装を始めて、実践しているコツや、押さえておきたいポイントなどをお伝えできればと考えています。

使用しているエアブラシシステム

私が使用している、エアブラシシステムは、

ハンドピースが、PROFIX Tech Liner TH-B02 (カップ分離型)。
ダブルアクションタイプになります。

エアコンプレッサーが、PROFIX NITRO-COMP V2 オイルレスコンプレッサーです。

塗装ブースが、タミヤ エアーブラシシステム スプレーワーク ペインティングブースII(ツインファン)です。

アクリジョンの特徴

アクリジョンの特徴として、以下のものがあります。

  • 模型店などで入手が可能。
  • 臭いがあまりしない。
  • 乾くのがとても早い。
  • 乾いたら再溶解しない。
  • 水性のため、乾くまでは水で洗うことができる。
  • ABSを侵食しないので、ABSにも塗ることができる。

アクリジョンをエアブラシで塗装するうえで、「乾くのがとても早い」、「乾いたら再溶解しない」というのが、メリットでもあり、とても厄介なデメリットになります。

塗装した塗料が早く乾いてくれるのはとても良いのですが、

塗装している最中にハンドピースのノズルの内部で乾き始め、小さな塊ができ、その塊が詰まって、綺麗なミストが出なくなったり、塗料が全く出なくなり、カップから泡を吹いたりします。

また、ハンドピースの噴き出し口に塗料が溜まり、溜まった塗料の塊が飛んでいくという厄介な事も起きます。

こんな事をできる限り防ぐために、私が実践している、押さえておきたいポイントを「5つ」ご紹介いたします。

1. 希釈は「うすめ液 改」+「リターダー」

まず最初に、希釈についてです。
希釈には、「アクリジョン専用 エアブラシ用うすめ液 改」とあわせて、「アクリジョン リターダー」を使用しています。

標準の希釈の割合は、

アクリジョン 1 に対して、うすめ液 改 0.3

になりますが、

うすめ液 改の一部をリターダーに置き換えます。

私が実践している希釈は、

うすめ液 改 0.3の割合のうち、0.1をリターダーに置き換えます。

希釈の割合は、

アクリジョン 1 に対して、うすめ液 改 を0.2、リターダー を 0.1 にしています。

2. 「お茶パック」で濾す

2番目は、ハンドピースのカップにアクリジョンを移す時、「お茶パック」で濾します。

塗料ビンでしっかり攪拌しても小さな塊が残ってしまい、その小さな塊がノズルの内部に流れ込んでしまい詰まりの原因になり、綺麗なミストが出なくなったり、プツプツいって粒上の塗料が出たり、カップから泡を吹いたりします。

こうなるとニードルを抜いての洗浄が必要になり、塗装が中断されてしまいます。

やり方は簡単で、100均などで売っているマチ付きの「お茶パック」をハサミで半分に切って、ハンドピースのカップにかぶせ、そこに希釈したアクリジョンを注ぎます。

真ん中を少しくぼませて、そこに注ぐと外にこぼれにくいです。

ただ、塗料がお茶パックにしみこんで、つたってカップの外に付くことがありますので、入れすぎに注意してください。

アクリジョンが垂れないよう、お茶パックを外します。

そしてハンドピースの蓋をします。

3. ハンドピースのノズル部分を水に浸す

3番目は、ハンドピースのノズル部分を水に浸します。

塗装するパーツをもちかえたりする少しの間でも、ノズル部分のアクリジョンが生乾きになり、つまりの原因になることがあります。

また、ニードルカバーに塗料が溜まりすぎるのを防ぐことにもなります。

写真のようにエアブラシスタンドに置いたときに、ニードルカバーと、ノズル部分が水に浸るようにします。

スタンドからとって塗装するときは、ダブルアクションタイプでは、エアーだけ吹くと、ニードルカバーに付いた水だけを吹き飛ばした後、少しだけアクリジョンを吹いて、綺麗にミストが出るか確認してからパーツに塗装してください。

4. エアコンプレッサーのエア圧を低めに

4番目は、エアコンプレッサーのエア圧を「0.05 Mpa~0.07Mpa」位にする。

エア圧が強いと、パーツに吹き付けた塗料が流れたり、ハンドピースのノズル付近で塗料が生乾きになってつまりの原因になったりします。

また、吹いた塗料が、パーツに到達する前に乾いてしまい、綺麗な塗膜ができなくなることもあるようです。

私の場合、エアコンプレッサーのエア圧を「0.07Mpa」にしていますが、ハンドピースに水抜きフィルターを繋いでいるので、多少の減圧が発生しているのでは?と思いエア圧を「0.07Mpa」にしています。

5. 洗浄に「アルカリ電解水」が使える

最後、5番目は、ハンドピースなどの洗浄に「アルカリ電解水」が使えます。

ハンドピースや塗料皿などの洗浄は、乾く前だと水である程度落とすことができますが、落とせない所は「ツールクリーナー」で剥がす感じになります。

そうすると、ツールクリーナーをかなり使うことになり、出費もかさみます。

そこで、「アルカリ電解水」も使うことで、少しでも出費を抑えることができると思っています。

「アルカリ電解水」は100均でも取り扱っているところがあり、私が購入しているものは、500mlで110円なので、ツールクリーナーの使用量を減らせるとコスパが良いと考えています。

塗料皿は、ハンドピースのカップに移し替えた後は、直ぐに水に浸して置き、塗装が終わった後に取り出し、ペーパータオルで拭き取ってみて、落とし切れていない部分に「アルカリ電解水」を吹き付け、ペーパータオルで拭き取っています。

だいたいは、これで綺麗になりますが、落ちない時だけ「ツールクリーナー」を使っています。

ハンドピースは、水で洗浄してから、「アルカリ電解水」で洗浄、最後に念のため「ツールクリーナー」で洗浄しています。

最後に

今回、ご紹介した、私がアクリジョンのエアブラシ塗装を始めて、実践しているコツや、押さえておきたい5つのポイント、

  • 希釈は、うすめ液 改 + リターダー
  • お茶パックを使って濾す
  • ノズル部分を水に浸す
  • エア圧は低めに
  • 洗浄にアルカリ電解水が使える

が、お役に立ちましたら幸いです。

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